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2017年4月7日金曜日

山桜

弊社の近くの川沿いの桜が満開だったので写真を撮ってきました。


 

ほとんどがソメイヨシノですが、その中に一本だけ山桜がありました。



子供の頃から桜を見て綺麗だなぁと感じることはあっても、正直あまり感動はしませんでしたが、5年程前に山桜の存在を知ってからは山桜が大好きになりました。



もともとソメイヨシノは数種類の桜を人工的に接ぎ木をして生まれたらしいですね。確かにピンク色がとても綺麗ではありますが、何か単一化された色合いで個人的に深みを感じません。
それに対して山桜は気品があり、凛としていて発色がとても綺麗で、私の心の琴線を刺激します。


敷島の 大和心を 人問わば
朝日ににおう 山桜花

これは山桜が大好きな本居宣長の有名な和歌です。
日本人の大和心とは何かと聞かれたら、うららかな春の朝日に照り輝く山桜の花のようなものだろう、という意味ですが、 日本人独特の繊細な機微や心情を上手く表していると思います。
本居宣長は本業は医者でしたが、古事記の翻訳をライフワークとし、日本古来の国学を独自に極めようとした人です。
山桜を見るたびにこの歌が想起されます。

ツトム・ヤマシタの「いろは」という歌を無性に聴きたくなります。本当はこの歌をYouTubeでアップしたかったのですが、見つけられませんでした。廃盤となっている「天」という2枚組アルバムに入っている曲で、CDもないようです。
このあたりがデジタル化されているネット需要の限界ではないでしょうか。残念です。